ヴィンテージアイテムとは?
一般的にはヴィンテージとは1970年台以前に製造されたアイテムを呼称していましたが、最近では80~90年代頃のアイテムもヴィンテージとして扱うようになりつつあります。
ヴィンテージと聞くと、古くあまり状態が良くない商品を想起される方もいらっしゃるかと思います。ですが、80年代90年代頃の商品でも非常に状態が良いものも多く、中でもハイブランドのヴィンテージは、現行品に無い魅力がある商品も多数あります。
今回はそんなハイブランドヴィンテージの魅力や人気が高いブランド、コーディネートをご紹介いたします。
一期一会。全てが1点もの。
ヴィンテージの魅力はなんと言っても全てが1点ものであることです。現行のブランドでは取り扱いのない形や廃盤となってしまった型もヴィンテージのアイテムでは買える可能性があります。加えて、その時代を反映したデザインが感じられることも魅力です。 80年代頃は金色が多く用いられたり、煌びやかなデザイン性が特徴です。
色褪せない人気のハイブランド
無数にあるヴィンテージアイテムですが、その中でも特に人気のハイブランドをご紹介します。
グッチ(GUCCI)
GUCCIは、グッチオ・グッチにより1921年にイタリア・フィレンツェで創業された高級ファッションブランドです。
職人技と革新性を融合させたデザインで知られ、衣服、バッグ、靴、アクセサリーなど多彩なアイテムを展開し、特にロゴの「GG」モチーフやホースビットデザインはアイコニックな存在です。
現在はモダンで大胆なアプローチを採用しつつ、ブランドの伝統的なエレガンスを保っています。
GUCCIは世界的な人気を誇り、ラグジュアリーとトレンドを牽引する存在です。
■バンブー(Gucci Bamboo)
GUCCIの「バンブーシリーズ」は1947年、第二次世界大戦後の資材不足を背景に誕生しました。当時のイタリアでは金属や皮革が不足しており、日本から輸入した竹をハンドバッグの素材に採用。この革新的なデザインは職人が竹を曲線に加工する技術で生まれ、ヨーロッパの富裕層やセレブに大きな注目を集めました。登場後すぐに人気を博し、バッグだけでなく腕時計やジュエリーなど、多彩なアイテムが展開されています。
エルメス(HERMÉS)
1837年にティエリー・エルメスがパリに馬具工房を開いたのが始まり。
自動車の発展による馬車の衰退を見越し、"クージュ・セリエ(サドルステッチ)"という鞍縫いの製法を活かし、約100年後に登場するバーキンの原型にもなるエルメス最初のバッグ「サック・オータクロア」をはじめ、腕時計、香水、既製服などを手がける。
創業から開発、生産・販売まで一貫で本社管理し、選びぬかれた職人の技術によって、高い商品価値とブランドイメージを確立しています。
ケリーやバーキンといったバッグは誰もが一度は手にしたいと思ったことがあるアイテムではないでしょうか。比較的手に取りやすいブレスレットやスカーフ、ミニバッグなどをご紹介します。
■コリエ・ド・シアン
(Collier de Chien)
エミール・エルメスが収集していた犬の首輪から着想を得て誕生した、伝説的な《コリエ・ド・シアン》の系譜を受け継ぐコレクションです。
■カレ(Carres)
カレはエルメスの定番のスカーフです。馬をモチーフにしたスカーフが多く人気があります。 特に馬をブランケットで覆うフランス式やアメリカ式の装いを表現した柄のスカーフは現在はとても希少です。
■プティ アッシュ(petit h)
「プティアッシュ」は、エルメスの製品を製作する過程で出てきてしまう革の切れ端や、わずかな傷や汚れによって製品としては利用できなくなってしまったシルクのスカーフなどを再利用しようという思いから始まりました。
全てが世界に1つしかないアイテムですが、エルメスらしい馬をモチーフにした商品は特に珍しいです。
HERMES petit h バッグチャーム SOLDOUT
■メドール
ピラミッドからインスパイアされたメドール(四角すい)をあしらったヴィンテージエルメスらしい逸品。
HERMES メドールショルダーバッグ SOLDOUT
シャネル(CHANEL)
1910年にパリのカルボン通り21番地にシャネル(CHANEL)の創業者であるココ・シャネルが帽子専門店を開店したのが始まりです。
「古い価値観にとらわれない女性像」をモットーに、今までの女性のファッションの概念を根本から変えた斬新で奇抜なアイデアは大きな注目を集め、女性の生き方やライフスタイルに大きな影響を与え女性たちの圧倒的な支持を得ることになりました。
時代の波に大きく左右されながらもいつの時代も女性らしさを大切にし、現在でも多くの女性から愛される人気ブランドとしてファッション界の最前線で輝き続けています。
またココ・シャネルはコスチュームジュエリー(宝石を使用しないといった素材よりファッション性を重視したジュエリーのこと)を広く普及させたことが知られています。
■マトラッセ
もちろんアクセリーだけではなくバッグもヴィンテージで人気があります。シャネルのマトラッセは一生もののアイコンバッグとして、誰もが憧れるシリーズです。
■ココマーク
現行のシャネルはシーズン毎にテーマを持ってアクセサリーをデザインすることからシンプルなデザインが少なく、ココマークをモチーフにしたアクセサリーはヴィンテージならではのアイテムです。
■パール
パールを使用したアクセサリーは、経年変化による風合いが増し、その美しさに一層の深みを与えます。
セリーヌ(CELINE)
1945年、女性実業家セリーヌ・ヴィピアナが夫と開いた子供靴専門店としてセリーヌはスタートしました。パリの革職人の卓越した技術を生かし、上流階級を中心に支持が広げ、1959年には婦人靴、1965年には香水とスカーフを発表。そして1966年にバッグが作られるようになりました。
2010年春夏よりデザイナーが元クロエのフィービーになり、ラゲージバッグの人気が急上昇しましたが、馬車のアイコンなどやマカダム柄など廃盤になったデザインも中心に人気を集めています。
80年代頃の煌びやかなゴールドカラーのスモールバッグは、今のトレンドとも相性ぴったりです。
セリーヌ 2WAYクラッチバッグ SOLD OUT
ディオール(DIOR)
1946年にクリスチャン ディオールが自身の名を冠したブランドとしてクリスチャン ディールは創業しました。その後1947年、パリにてオートクチュールのコレクションでデビュー。そのデザインは「ニュールック」と呼ばれ、世界のモード界に新しい風を吹かせました。現在もウェアからバッグ・小物などのアクセサリー、ジュエリー、コスメティクスまでトータルで展開しています。
■トロッター
2001年に発表された≪トロッター≫ DIORの文字を用いたモノグラム柄で2006年に廃盤となりましたが2018年に復活。以降、DIORのアイコン的な柄となりクラシックなデザインの中に‘今’を感じられるデザインとなっています。
CDスカーフ トロッター SOLD OUT
ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTON)
1854年、旅行用トランクの製造を専門に扱う店として創立された「ルイ・ヴィトン」。水に浮くトランクが評判となり、1959年には象徴ともいうべき「モノグラム」を発表し、現在も積極的に新進気鋭のデザイナーとのコラボレーションを行い、次々とヒット作品を世に送り出し続けています。
世界で最も愛されている老舗ブランドのひとつです。
■モノグラム バッグ
ヴィンテージのルイ ヴィトンのバッグは、現在では廃盤になってしまった形にも出会うことができます。持ち手や金具部分の経年変化が起きていることが多いですが、その分ヴィンテージの雰囲気を楽しめます。
シンプルかつ雑誌などが入るサイズ感は定番のアイテムとして長く愛用いただけます。
LVバッグ サックプラモノグラム SOLD OUT
小さなサイズで大きなフラップが特徴的なデザインが人気の≪サン・クルー≫ もヴィンテージならではのアイテムです。
LVバッグ ペペサンクルーモノグラム SOLD OUT
「ヴィンテージ」のアクセサリーで楽しむ「今」のおしゃれ
ハイブランドのヴィンテージアイテムは1点でも存在感がありコーディネートを上品に魅せます。無地のスウェットなどのシンプルな服装に合わせていただくのがおすすめです。
ゴールドのアイテムでコーディネートをワンランクアップ
シャネルのベルトは一見すると悪く目立ってしまうと感じるかもしれませんが、ネックレスとして使用することもでき、コーディネートをワンランクアップさせる使い回しの良いアイテムです。
CHANEL チェーンベルト SOLD OUT
ハイブランドのスカーフでコーディネートにカラーを取り入れて
ヴィンテージのスカーフは取り入れるだけで、その多彩で華やかなカラーがコーディネートの幅を広げます。
金色が入っているスカーフは、まるでゴールドのアクセサリーをしているかのようにコーディネートを引き立てます。
セリーヌ スカーフ アクセサリーモチーフ SOLDOUT
スカーフのワンランク上のコーディネートについてはこちらの記事もご参照ください。
タイムレスなヴィンテージアイテム
ここまでハイブランドのヴィンテージの魅力やコーディネートをご紹介してきました。
ヴィンテージアイテムはアクセサリーケースにしまい込んでしまうことやクローゼットの奥深くに眠ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、数年を経てまた使いたくなる。そんな魅力を秘めています。